宝当神社に骨を埋める覚悟

宝当神社へ行こう。二人で永遠に。「えっと…、何を言いだす?急に」じゃあ、前もって話すべき?「さー、切り出すタイミングはさておき、解せぬ事が多々」

聞こう。さ、質問せーや。「宝当神社とは?」開運祈願、必勝成就、我が道を為す上で欠かせぬ神聖な、まさしくギャンブラーが、生涯に一度は訪れた方が良いとされる聖地。

「ふむ…で、二人とは?」勿論、僕と君。「何故自分?」友じゃん。「いや、そこは否定せんが…」他は?「永遠等、訳分からぬ事を…」宝当神社へ、永住しよーっつー意味。

「は?」突拍子もない発言をごめん、困惑?「当たり前。突然友達が、見ず知らぬ地で生涯暮らそうなど、正気の沙汰に思えぬ」

そう?至って正気のつもりやが、どうやら宝当神社の魔力に当ったのかもしれぬわ。「何それ?」

もういつの頃か、大分前、祖母に連れられ、訪れた。めっちゃ素晴らしき場所、感銘を受けた。此処は骨を埋めるに、ふさわしき地と思った。

「で、僕と?」うむ、退屈せんやろ。「えー…」